日記(2003年11月)

過去の日記
23日(日)

最近、休日も働いてます。
こんな感じで。
遠征にも行けません。それどころか、今日は地元の大会なのに、それすら行けません。
「労働の対価を頂いてるが、健康や命を引き換えにするつもりは無い」
「お金をもらっても、使う時間が無いのでは意味が無い」
先週から頭痛が収まりません。

さて、ビスケスに関するQ&Aが幾つか示されたり示されなかったりして、物議を醸しています。そう言う議論にも積極的に参加したいのですが、時間が無くて不可能なのが残念です。
アクエリのテキストは自然言語である日本語で、特に工夫せずに書かれているので、厳密に解釈しようとすると、複数の意味に取れるケースが多く見られます。たとえば「目標のキャラクターひとりのパワーカードすべてを」と言う文言だと、目標がキャラクターなのかパワーカードなのか判別不能です。これがマジックなら「マジック英語」とも呼ばれるテンプレート化された言語で書かれるので、"bury all Power Card from Target Character"か"bury Target PowerCards which one Charcter has all"と言う感じで目標が明示されます。また、モンコレなら「1体のキャラクターが目標。目標が持つパワーカードを全て捨て札する」か「1体のキャラクターが持つ全てのパワーカードが目標。目標のパワーカードを捨て札する」と書かれて、目標が明確になります。
アクエリだとカードのテキストを厳密に書いていないので、Q&Aで補ってデザイナーの意図したカードの効果を実現しています。同じ文言で効果が書かれていても、Q&Aでは異なる結果になっている例もあります。ですから、カードテキストと過去の他のカードに関するQ&Aを元に議論しても意味はないのです。ジャッジが仮の裁定を出す、と言う点においては意味はありますが。

こう言う事例を根拠に、アクエリでもモンコレやマジックの様にテキストなどの整備が求められています。が、私はそこまでする必要はない、と思います。がんじがらめに決められてしまうと、妖精の輪+ヘカテの時のような問題が起きた時に、対処に困ります。ルールの間隙を付いたお手軽な無限コンボや即死コンボが横行するぐらいなら、現状を肯定します。
もう1つ現実的な問題があって、テキストの整備をする場合、費用がかかります。かなり大きな費用になると思いますが、それを誰が負担するのでしょうか? アクエリの場合、ルール面のサポートが貧弱ですが、その分、イベントを開催する面のサポートは強力です。1〜2ヶ月おきに全国レベルの大会があり、各地の販売店が開く予選には大量の賞品(半分くらいは不良在庫の処理を兼ねていますが)を送る。公認ジャッジ・公認レフリーになれば、個人で開く大会にも賞品を送ってくれます。
私は前にマジックをやっていましたが、サポートの悪さには腹を立てていました。個人の大会には賞品なんぞ出してくれないし、販売店の大会でもしょぼいものしかくれない。『アリーナリーグ』か『フライデーナイトマジック』のどちらかですが、販売店向けのイベントなのに、企画が立てられてユーザの要望で開催しようとすると賞品のセットを販売店は買わないとならない。全国大会の予選に出るのに3000円もの参加費を取られる。

確かに、私もアクエリのルール面には不満が有ります。イビルアイとタイムリーパーの効果が矛盾しているとされているのは納得できないし、りせっとちゃんに関する裁定も論理的に考えても理解できません。また、レギオンなどはカードテキストの意味している事がわかりませんでした(対戦相手のキャラクターやパーマネントを捨て札できるとは思わなかったので、弱くなった自爆だと思っていた)。
が、そう言うルール面のサポートをきっちりやった結果、イベント面のサポートが手薄になるくらいなら、不完全なテキストをQ&Aで補う今の体制を支持します。

この辺の判断も、限り有るリソースをどこに割り振るかと言う点では、ゲームと一緒ですね。


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