アクエリアンコロシアム8.5レポート

使用デッキ
4 婦警
4 生霊
2 精霊使い
4 黒魔術士
1 少年魔道師
4 ディーラー
4 アスロトジスト
4 小悪魔女子高生
4 雪女郎
4 小悪魔ウェイトレス
4 スケルトン
4 フライトウィッチ
3 キディウィッチ
4 死の印
3 テラー
2 ”ディーヴィ”魔神ドゥルガー
2 角笛
3 イビルアイ

まずはメタ読みの話から。
唯一の単体除去である死の印と、精神攻撃力のアドバンテージの高さから、WIZ-DOMがメタの中心なのは論を待たないだろう。先行発売された構築済みデッキにステラ構築とジリアン構築があり、必要なカードを揃えやすい、と言うのも重要なポイントだろう。
それ故、店舗レベルの予選では、メタの中心がWIZ-DOMで、それを喰う為にWIZ-DOM対策をガチガチに行ったデッキが成功を収めている、と言う構図が伺える。
WIZ-DOMに対策していて、他の勢力にも戦えるデッキというのは、秋成のデッキかタッチで死の印が入っている美晴のデッキである。いずれも阿羅耶識をメインに据えているので神楽鈴や智拳印や破魔札が入る。
秋成のデッキは、ブレイク素体にするキャラの問題からダークロアにタッチカラーしてウィングデーモンが入ってくる。WIZ-DOMには神楽鈴、それ以外にはウィングデーモンを付けた秋成が殴れば、大抵のブレイクには勝てる。
美晴のデッキは絶対に死の印が通るのが強みであろう。
前評判の高い青よりも、むしろこの辺がメタの中心と考える。対抗としては、死の印に頼らずしてブレイクを除去できるアシュレイが主軸のデッキを考える。これは阿羅耶識にタッチかラーすればWIZ-DOMにも対策できる。
で、この状況に対し、出した結論はセプトデッキである(笑)
ウルドも居なくて、ステルスキャラも居ないから、多く人の想定外であろう。
でもまあ、ブレイクスルーも多いことだし、キャラクターのみのセプトでは勝ち目がないから、ブレイクが多め。むしろ、序盤にアタックを通す手段として、自らブレイクスルーを入れている。
多くの人が、バトルの勝てる大きなブレイクを作り、それを除去されないように努力をしているのだから、こちらが最初からバトルで勝つことを放棄しすれば、それらの努力が無駄になる。相手のデッキに入っているカードの何割かが無効化されてしまう訳で、対戦する前から、大きなアドバンテージを得ていると言えよう。
ちなみに、幽体離脱がない以上、ファイア・ウォールを擁する極星帝国が致命的な相手となると想定されるが、実際にデッキを構築してみると、現状ではカード枚数が足りてなくて分類的に無理が生じると判断した。WIZ-DOMのミスティックや阿羅耶識の霊能者と比べると、この分類のばらけ加減では、回るデッキを作るのは難しいだろう。そう言う訳で、上位に残ってくるデッキのメタから外す。
などと言ってみれば、それらしく聞こえるが、単に研究不足で、新しいデッキを開発できないから、今まで使っていたデッキをスタンダード環境で再現して使っただけである。プレイングを大きく変えなくて済むからね。
また、セプトデッキは急いでファクターや補給線を揃える必要がないから、後攻になっても問題ないし、同じ理屈で多少の事故を起こしても問題ないデッキである。また、元々キャラ比率が高いデッキだからキャラクターがいないという事故も起きない。
つまり「運で負けた」と言う要素が極端に少ないデッキだから、精神衛生上、非常に良いデッキなのである。その日、大会が終わったら山梨まで運転して帰ることを考えると、負けてイヤな気分になるデッキはあまり使いたくないからね。
裏を返せば、敗因がはっきりしていて、しかも自分に責任がかぶさるデッキなのである。


1回戦目
不戦勝

会場全体の対戦卓の内、半分くらいは対戦していたかな。残りは不戦勝でした。余計な対戦をしないで済んだ分、ラッキーなのかも知れませんが、テンションが下がるのはちょっと問題かと。
隣で不戦勝の人同士で対戦しているのを眺めつつ、1回戦目の時間が過ぎるのを待つ。


2回戦目
白緑デッキ

ちなみに、今日の大会、1つのテーブルで3組の対戦が行われていた。
私は端の席であったが、対角線上の席には、ブロックトーナメント決勝で1回戦目で対戦した、中国ブロック代表の方(ハンドルとかあったら、今度、教えて下さい)がいたので、軽く会釈をしておく。今年のゲームショウでサバト5の決勝を観戦した時以来である。あの時、私は単なる観戦者だったが、向こうは九州代表チームの一員であった。次にお会いする時には、何か大舞台で対戦しているといいな。
そう言う訳で、強い人が近い席に居るんだなぁ、と認識して少し驚く。下手する対戦していた訳で、こんなに浅い回戦目から、ブロックトーナメント本戦クラスの対戦が発生する可能性があると言うわけだ。
そうして、対戦の準備を整えていると、中国ブロック代表の方の対戦相手がエルフマスターさんだと言う事が漏れ伝わってくる。うわ、2回戦目から凄い対戦が同じ卓で繰り広げられているよ。観戦してーなー。
そんな事を思っていると、隣の席にいたY,U,J,Iさんが私の顔を知っていて、声を掛けてくださった。
そう言う訳で、2回戦目にしては豪華な卓での対戦にちょっと戸惑いながら、対戦の準備を進めることになる。

さて、対戦が始まる。
緑のキャラだけ降ろしていたから、生粋な緑単だと思っていたら、事故で白いキャラクターが出なかったらしい。
多少殴ると、白いキャラクターが出てきて、ようやく相手も展開を始める。ウエィトレス・トレイニーと新入生が並ぶ。良かった、相手がドローを並べてくれたよ。デッキがバレていてドローを抑えられているんじゃないかとドキドキしていたよ。
白ファクターが貯まった所で、アシュレイが殴ってくる。黒魔術士でガーとするとライトニング・スパーク。いや、確かにそちらはバトルには勝っているけど、このデッキが相手の場合、3対2の交換でそちらが損しているんですよ。
事故っている間にバリバリ殴っていたので、相手は9点までダメージが貯まっていたが、そのままデッキアウト。得失ダメージも+5で、見事にドローアウト系デッキの痕跡を消してくれたので、満足のいく出だしだったと思う。

対戦後、この環境下でセプトデッキであることをY,U,J,Iさんに突っ込まれる。
オフィシャルサイトを見れば判るが、Y,U,J,Iさんのデッキにはこのデッキでは勝てない。まさが「極星はメタ外なんです」などと言うわけにも行かず、順当に行くと決勝で対戦することになるので手の内を晒す訳にもいかないので(と言うか当たったら負けるなんて言えないから)、「内緒です」とか言って誤魔化してみる。


3回戦目
美晴タッチWIZ-DOM

対戦の準備をしていて、相手のスコアシートにこちらの名前を記載するついでに、相手のハンドルを確認する。華夜さんと書いてあった、と言うことは、『総帥』の二つ名で呼ばれている方である。
おいおい、まだ3回戦目だよ。いきなりの、強豪との対戦にかなり動揺する。

でもって、対戦が開始する。
が、動揺していたせいか、初手の7枚を引く際に、1枚余計に引いてしまう。幸い、卓上に置いて相手に7枚であることを確認してから手札にする、と言う手順を踏んでいたので、華夜さんに「7枚です」と確認した際に8枚ある旨を指摘される。慌てて謝り、余計な1枚を山札に戻す。華夜さんも故意ではないことを理解してくれたらしく、これ以上は問題にならなかった。 で、初手の手札を見ると、フライトウィッチにテラーにイビルアイが揃っていて良い感じなのだが、問題はキャラクター。生霊1枚ににスケルトン2枚。
普通のデッキなら色事故で即死だろう。でも、このデッキなら、デッキの機能自体は損なわれない。が、このデッキの正体が早々と露見してしまう。
とりあえず、生霊だけ支配してエンド。事故った美作壱与デッキを装ってみる。
次のドローで何かインセプ以外のキャラを引けば誤魔化せると思ったが、引いたのは婦警。
青いカードを捨てても良かったが、赤メイン青サポートで展開している相手を考えると切れないカードばかりなので、覚悟を決めて、スケルトンを降ろす。
これで、華夜さんにもデッキがばれる。美晴を作った後は、無駄にドローを増やさず、チャージもせず、殴りもせず、引いたカードをパワーカードに回して場を整えている。
セプトデッキ相手に冷静にこういう対応をすると言う事は、セプトの堅い守りを貫通する決めてとなるカードが何か入っているのであろう。それを待っているプレイングである。待っている逆転のカードについては、色からして茶吉尼天経と推測し、こちらもブレイクを並べることにする。
こちらが展開したのはフライトウィッチ2体。相手も対応して、ブレイクを展開する。茶吉尼天経を打つと想定したので、その下準備だと考えていたが、後で考えると、単純にフライトウィッチへ対抗する為だったらしい。それまで、美晴以外にブレイクを並べなかったことを考えると、相手の待っているカードが茶吉尼天経でない事を看破すべきであった。
そして、満を持して相手がプレイしたのは、ディスプレイサー・クローク。
確かに、こちらのデッキは青と緑がメインであり、美晴をガードできるのは4枚の生霊だけである。これはピンチ。負けを覚悟した。
しかも、相手は歴戦の強者。こちらが毎ターン手札を3枚保持している事から、対処できるカードを3枚保持してることを看破。実際、テラー1枚とイビルアイ2枚を持っていた。毎ターン2回以上殴ってこなかった。
1回は通して、もう1回は生霊でガードと言うのを2ターンほど繰り返していたが、相手はドローを極端に抑えており、デッキの残り枚数はこちらと大差ない。こうも慎重にプレイされては、勝ち目は薄いと感じていた。
が、こちらも逆転の1手が残っていた。こちらはセプトデッキと看破し、除去すべき生き物は少ないと踏んでいれば、死の印はほとんどパワーカードに回しているだろうと言う期待のもと、生霊に神楽鈴をセットする。生き残っている間は、睨み合いが続くだろう。
が、裏のターンにあっさり死の印で除去される。まあ、1枚ぐらいは用心して残していて当然でしょう。早く2枚目を引かないと。
で、しばらくして2枚目を引く。でもって、ここで考える。相手のデッキの青ファクターはゴスペラーに吟遊詩人。青いブレイクが入っている気配はない。あってもアポストルだから、出すに出せないだろう。なら、最後の神楽鈴は生き霊ではなくてフライトウィッチに付けて殴るべきだろう。
このフライトウィッチのパンチが通り、与えダメージで同点並んだ上に勢力にディーラーが出てくる。上出来である。
裏のターン、華夜さんは勢力のディーラーの処理から悩み始める。
結局、ディーラーは相打ちに取った後、こちらのパワーカードが4枚なのを見て取って、美晴でアタックを重ねる。3回目を神楽鈴の付いたフライトウィッチでガードし、レスポンスでテラー。これは当然の如くカウンターされる。こちらに残されたパワーカード1枚では、2発目のテラーはないという計算だろう。
ここで、こちらはイビルアイを使用。普通なら、パワーカード1枚の美晴に打ってもカウンターされてお終いだが、この状況でカウンターするとディスプレイサー・クロークを失い、フライトウィッチとのバトルが発生してしまう。よって、イビルアイが通るのだ。
イビルアイが通せたので、数ターンの間、美晴の攻撃を抑えることができる。ここで満足してしまい、と言うかレスポンス合戦に勝った気分になり、ステルスを持った美晴のアタックが本体に通った判定をするのを忘れてしまう。華夜さんに怒られてしまう。本当に、申し訳ないです。
ダメージ判定でも出てくるのはキャラクターだけで、ダメージは同点のまま。このまま時間切れだと、タイブレイクで、今日のここまでの対戦の得失ダメージ差を見ることになる。さすがにそれはセプトデッキでは不利だろう。と言うことで気持ちに焦りが出てくる。
次のこちらのターンはパワーカードがないからメインフェーズには何もせずにエンド。
裏のターン、相手は神楽鈴の付いたフライトウィッチに死の印を打ってくる。当然、通ります(笑)。
ここで、死に行くフライトウィッチからコストを支払って次のイビルアイを打つべきなのだが、それを失念してしまう。焦ったせいでプレイミスをしてしまった。
が、残るイビルアイは1枚だけ。一応、手札に来ている。序盤に色事故を起こした反動である。とはいえ、次の次のターンにはフルパワーの美晴が殴ってくる。
それまでにドゥルガーを引いて殴ってクロールを剥がしたいのだが、勝負はそこまで待ってくれなかった。2発目のイビルアイを打った段階で時間切れ。
フライトウィッチに打ち込まれた死の印1枚の差で、勝利をもぎ取る。
何か、これが決勝戦だと言っても良いくらいに、充実した対戦であった。


4回戦
秋成+茶吉尼

試合前にハンドルを訊ねられる。正直に答えると、相手の方はショップ屋さんだと言う事が判明する。
今年の5月頃に、アートデザイアさんのデッキ投稿掲示板にセプトデッキを投稿していたのを見て、色々とレスを付けた事があり、その後も私のサイトの掲示板にも書き込んで下さっている方である。実際にお会いするのは、今日が始めてである。
SagaI時代にセプトデッキを使い込んでいる方なので、闘いにくい相手である。

対戦が始まってみると、色事故は起こしていないが、手札はキャラクターばかりである。しかも、ドローが増えるカードを全く引かない。貫通力が高い相手だと、負けてしまうパターンである。
ショップ屋さんは早々に秋成をブレイク。殴って来て、ダメージ判定で出てきたカードから、本当にセプトデッキだというのを悟り、驚かれる。
が、相手は冷静である。何故なら、次のターン、フルパワーの秋成がいる状態で、茶吉尼天経をプレイできる状態だったからである。
これで、こちらの戦線は壊滅する。このセプトはブレイクが多めなので、茶吉尼に対する高いのだが、肝心のブレイクを引いていないので、こちらの支配キャラは全くいなくなる。
それでも、殴られて勢力にキャラクターが貯まれば、すぐに挽回できるはずである。が、今までキャラクターしか引かなかった反動で、あっさりと10ダメージが蓄積して敗北してしまう。


自分が茶吉尼天経を喰らって負けたことや、3位にファイア・ウォールの入った極星帝国のデッキが食い込んでいる事を考えると、やっぱりセプトデッキは今の環境では頑張れないかど。
反省して、もっと真面目に普通のデッキの研究を進めます。


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