トリプルクラウン予選(スタンダード)

トリプルクラウン予選(スタンダード)

1月3日 マスターズギルド(静岡県浜松市)

使用デッキ
4 羅盤士
4 ディーラー
4 パンクウィッチ
4 アストロジスト
4 スペルキャスター
2 ミッション女子高生
4 貴族
3 忠犬
4 バーキープ

4 コンジャラー
4 キディ・ウィッチ
4 黒魔術士”ステラ・ブラバツキ”
3 ウィッチ”ジリアン・マキャフリー”
4 死の印
4 コンフュージョン
4 ポイズンクラウド

以上、キャラクター33枚、他27枚の計60枚

見た通り、らをーさんがコロシアム9を優勝された時のデッキのコピーである。 このデッキ、典型的な青焼きデッキなのだが、特筆すべきはステラの2段目が入っていないことであろう。
多段ブレイク否定派であった私ですら、SagaII環境に毒されて、渋々と2段を使っていただけに、ジリアンの2段目が入っていないのは当然としても、ステラの2段目すら入れていないのは驚いた。
このデッキで、青対策が山と盛られたデッキが多くいると予想されるコロ9を優勝した訳である。それは、今までに取られている青対策(=智拳印・美作壱与・厳島美晴・鳴弦の儀・神楽鈴・破魔札など)が無効だったと言うことを意味する。らをーさんのデッキだけでなく、上位4人のデッキは青単か青黄であった。今後、これらのデッキの台頭が予想されるだけに、この手のデッキのメカニズムを解明し、有効な対策を見出すのが急務であろう。
その為に、敢えて今回はこのデッキを使ってみる事にした。まずは敵を知ることが大切であり、デッキを知るには自分で回してみるのが一番である。コロ8.5に続いてコロ9も青単が優勝した訳だから、今なら青対策を盛り込んだデッキや同じ様な青単デッキが居るだろう。丁度良い機会である。
あと、細かいことだが、オリジナルの「4 小悪魔ウェイトレス/3 ドラゴンウェルプ」は、やはり「3 忠犬/4 バーキープ」の方が良いだろうと思っていたので、その検証を兼ねている。らをーさんが小悪魔ウェイトレス>バーキープという判断をしたのは、「純粋にドローキャラクターの横取りされづらさ」との事である。確かに、バーキープは0ファクターや1ファクターから奪われるしのに対して小悪魔ウェイトレスが奪われるのは2ファクター目からだ。が、同キャラ対戦時のポイズンクラウド→コンフュージョンで小悪魔ウェイトレスを除去られるのは痛いと私は感じるのだ。
あと、誤解している人がいるようなので書いておくと、4枚積みの死の印は、相手の大型ブレイクを除去するための物ではない。序盤にドローキャラを除去するための物である。破魔札・厳島美晴・プロテクションシールド・身代わり人形などが標準装備されている現状、中盤以降に主力ブレイクに対する死の印が確実に通るとは言えない。が、序盤の死の印で展開力に差を付けられるなら、中盤以降は相手の大型ブレイクをステラやジリアンで交換すれば良いだけなのだ。


1回戦目
黄白男デッキ

早々にドローを焼いて優位に立ったが、サンダーストームを打つことを視野に入れたデッキ構成で、チャージ多めなために完全に制圧できない。男アイコンの非ネーム4/4/3が出てきて膠着状態になる。
こちらがそろそろドローキャラを処理しないとならないなと感じていた頃にサンダーストーム。手間が省けて助かったが、ジリアンを作る素体まで流れてしまった。ここで、ちょっと遅れてしまった。
お互いにデッキ残り枚数が数枚の所までもつれ込む。温存されている1枚の手札がファイアウォールに見えたので、相手のパワーカードの枚数が打たれても平気なように調整する為にキャラのアタックを繰り返す。
なんとかドローアウトで勝つが、相手の持っていた1枚はホーリーランスだった模様。


2回戦目
美晴美作タッチ緑デッキ

後手になる。相手の初手は小悪魔ウェイトレス支配。裏のターンでこっちは青キャラとドローを支配。相手は次のターンでマーメイドをウンディーネにブレイクし、妹巫女を支配(小悪魔ウェイトレスはパワー1のまま)。裏のターンでこっちは青キャラを支配。次のターンに相手は羅盤士を支配(小悪魔ウェイトレスはパワー1のまま)。
ここで問題。
今、私は死の印を打てますが、どこに打ちますか?
私の周りのプレーヤーに聞いたところ、羅盤士が順当な答え。その通りであり、私もそうしたのだが、相手は非常に驚く。まるで「不正な手段でデッキの中身を知られていた」と疑うような顔つきでこちらを見ていた。
このターンの死の印は当然であり、対象はドローキャラの2択で、そこから羅盤士を選ぶ理由は沢山ある。単純にパワーカードが多いし、ポイズン・クラウドが入っているので緑は後でも処理できる。
ウンディーネのブレイクという段階で巫女メインでタッチ緑しているデッキであるのが濃厚。1ターン様子を見てから妹巫女を出したのだから、メインファクターである赤が事故っているのがように見受けられる。妹巫女まで入れて赤くないってのはありえない。赤くない緑のデッキで妹巫女を入れるメリットは皆無、強いて挙げるならマオ・バーストのブレイク素体しかないが、それなら分類:霊能者が無駄に邪魔。白を見れば夏少女がいるわけでそっちを入れればよいのだから。
それに、こっちのデッキは青単の焼きデッキなので、緑の大型ブレイクよりも厳島美晴や美作壱与を警戒するのは当然。
以上を総合すると、羅盤士を焼く以外の選択があり得ない訳である。 ところが、羅盤士に入っていたパワーカードからブランシェが発見される。今度は、こっちが驚く。
いやいや、猫耳巫女を絡めていると言うことだろう。分類面でちょっと厳しそうですね。こういうデッキはちょっと焼かれると動きが鈍くなります。
そのまま、こちらが優位に展開。ジリアンを作って殴ると、予想通り厳島美晴や美作壱与が落ちる。
が、驚いた事に相手はマオ・バーストをブレイクしてくる。冗談で可能性を論じてみたら、本当に入ってたのですね。キャラでアタックしてパワーカードを剥がした所にコンフュージョンを打ち込んで除去する。
終盤、相手の手札にラプラスの魔があるのが伺えたので、相打ち要員と見受けられるウンディーネにコンフュージョンを打ち込んでパワーカードを剥がし、ジリアンで殴る。次のターンにはラプラスで相打ちに取られたが、この1ターン差が勝負を決めた。


3回戦目
黄緑デッキ

相手が事故った。
おてんぱプリンセス支配でエンド。次のターンには小悪魔ウェイトレスを支配する。さらに次のターン、相手はおてんぱプリンセスを王女にブレイク。
そこまで見届けた後、こっちは小悪魔ウェイトレスから順に焼いていく。その後は、戦力を整えて一気に叩く。


4回戦目
赤タッチ緑デッキ

こっちはバーキープと貴族を支配してエンド。次のターンは貴族を支配してエンド。見た感じ、事故ったランスロットデッキと受け取れるかも(笑。
そこまで相手も緩くないと思うが、ドローキャラを焼いた段階で動きが鈍くなり、そのまま押し切る。
どうやら、らをーさんのデッキのコピーだという事を看破していたらしいが、焼かれ始めた段階で勝負が決まっていたからね。


4回戦開始時には3人居た全勝者の内、1敗の人と対戦した人が負けたので、この段階で全勝が私1人になったので、打ち切り終了。優勝してトリプルクラウンの出場権を得る。


1月5日 プラネッツ(長野県諏訪市)

使用デッキ
4 羅盤士
4 ディーラー
4 パンクウィッチ
4 アストロジスト
3 スペルキャスター
4 貴族
3 オペラ座の怪人
3 忠犬
4 バーキープ

4 コンジャラー
4 キディ・ウィッチ
4 黒魔術士”ステラ・ブラバツキ”
3 ウィッチ”ジリアン・マキャフリー”
4 死の印
4 コンフュージョン
4 ポイズンクラウド

以上、キャラクター33枚、他27枚の計60枚

ミッション女子高生を序盤に支配するのが重く感じたので完全になくし、代わりにチャージを持ったオペラ座の怪人にした。それ以外の変更はなし。


1回戦目

調子よく焼いて勝ったので、内容をあまり覚えてません。
来る途中にガス欠で1時間くらい立ち往生したせいで、お店に着くまでいっぱいいっぱいだったんです。


2回戦目
白いデッキ

相手は風斗さん。あまり嫌な顔をしないで欲しいな。
相手は完全に事故。彼と対戦して彼が事故るのは2度目。
あまり言いたくないけど、リバースシャッフルの要素のあるシャッフルをして2度対戦して、2度とも事故ってると、積み込みを疑わざるを得ないのだよね。


3回戦目

この対戦も順調に焼き勝ったので、内容をあまり覚えてません。
行きは遅刻しそうだったので中央道の甲府昭和−諏訪間を30分で走破し、帰りは雪で2時間以上かけて帰ったので大変だったんですよ。

3回戦開始時に全勝が5人居たが、全勝対決の1組が引き分け。次の対戦は全勝対決が確定する。


4回戦目
美晴美作タッチ青デッキ

こちらはキャラクターが順調に来ていて展開しているのだが、最初の死の印を破魔札でカウンターされた以降、焼きカードが全く来ないまま相手の展開も許してしまう。
相手の場は、美晴1段目(パワー2)と尸解仙(パワー0)と方術師(パワー1)とオペラ座の怪人(パワー1)と言う状況。こちらも、ファクターとパワーカードと手札は大量にあるが、有効な焼きがポイズンクラウドとコンフュージョンの2枚しかない状況。
ここでハッタリをかます。オペラ座の怪人に対するポイズンクラウドを美晴にカウンターさせた後、尸解仙にコンフュージョン。目論見通り相手はカウンターせず。たぶん、これが勝敗を分けたんだと思う。
その後、美作壱与が2段目までブレイクする。厳島美晴も2段目までになる。が、デッキ構成に無理があるのだろう。補給線が全く足りない。両方に挿せるパワーカードは2枚ずつくらいが限度だった。まあ、焼いて補給線不足にしているのだけどね。
ここで手順ミス。2回殴ってくる美作壱与を1回だけガードしようと考えていたのだが、1回目の方を本体に通してしまう。攻撃力がパワー分パンプされるのを忘れていた(笑。
裏のターン。厳島美晴にパワーカードは2枚で手札を1枚保持。こっちの手札は温存しておいたコンフュージョンが3枚と死の印1枚。美晴にコンフュージョンを連発。手札の1枚が破魔札であることを想定して、3発目も美晴に打ち込む。予想通り相手の手札は破魔札でカウンターされる。最後の死の印は美作壱与に。もうプロジェクトは打ち尽くしたから美晴は怖くないからね。
後は完全に詰めアクエリ。さすがに神楽鈴や智拳印まで入ってないから、ジリアンとステラで押し切れた。

この段階で全勝は私だけになったが、他に3勝1引き分けで無敗な人が居たので、大会は続行となる。


5回戦目
鬼タッチ赤デッキ

相手はあかい靴さん。長野出身のプレーヤーだが、筑波大学へ進学して引っ越し、東関東の大会へ精力的に参加し実力とダメ人間度を向上させているプレーヤー。
こちらは壮絶なキャラ事故。手札は死の印とコンフュージョンが大量にあるのだが、キャラクターは忠犬だけ。仕方ないので忠犬を支配。
この後、奇跡的に青キャラを連続して引く。ようやく死の印が打てる状況で、相手の場には小悪魔ウェイトレスト羅盤士、フルパワーの鬼形。
多少は殴られて展開したいが、さすがに6点は痛いので鬼形に死の印。あいてはめげずに、次のターンも鬼形をプレイしフルパワーにする。こっちも負けずと死の印。
こんな攻防を繰り返している間に、こっちの陣容は整い、相手のデッキ残り枚数はかなり薄くなっていく。場の状況は、相手には鬼姫”鈴鹿御前”が居て、こっちは精神攻撃力持ちキャラが並んで均衡状態になる。
最終的には、温存して置いたコンフュージョンを連発し、相手にガードできない状態を作りだし、デッキを削りきって勝つ。


気が付けば全勝優勝の2連荘。らをーさんは流石だと思った。
気になったのは「青対策は入れていたけど、事故ってプレイできなかった」と弁明している対戦相手。こっちは、対策カードをプレイされないように焼いていることを気が付いて欲しいな。

このデッキ、何が強いかというとミスティックで統一された分類による安定性だろう。キャラクターも殆どがチャージかドローを持っているので、補給線の心配もない。美作壱与を厳島美晴でサポートするタイプのデッキは青単デッキのキラーデッキとして構築されているが、その構成では分類的な無理が生じるため、安定して回るこのデッキでうち破ることができるのだ。
そして、忘れてはならないのは、このデッキが焼きによるコントロールのデッキであると言うこと。青いデッキ/精神攻撃のデッキと見なして対策しても、焼きによるコントロールを抜け出せるわけではない。ファクターや補給線をコントロールされていては、せっかく投入している対策カードが効果を発揮する前に負けてしまうのだ。美作壱与と厳島美晴をプレイしても、充分なパワーカードを挿せないので、最終的には押し切られてしまうのだ。展開力に差があるなら、ジリアンやステラを智拳印と交換しても、こちらは次のステラやジリアンがすぐに出てくる。
確かに、2段目を投入すれば破壊力が増すし、ディスプレーサー・クロークを投入すれば貫通力が増して美作壱与を相手にダメージレースを展開するのがお手軽になるだろう。が、安定したデッキ構成をして展開力で相手に差を付け、そのアドバンテージを焼きによって広げるプレイングをするこのタイプの方が勝ちやすいと言える。
このデッキをうち破るには、青いデッキと言う以前に、焼きによるコントロールデッキだという事を認識し、それに勝てる構成にする必要がある。

あと、小悪魔ウェイトレスとバーキープのどちらが良いか、と言う話だが、確かに初ターンでバーキープを勢力放置と言うプレイングを何度か行った。幸い、一度も奪われなかったが、ここで奪われる可能性を考えると小悪魔ウェイトレスの方がよいと言う判断は間違いではなさそう。青と黄のどちらが多いかで使い分けるべきでしょうな。


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