トーナメントデック構築講座・基本編


デッキ構築の基本的理論

まずデッキの枚数ですが、制限ぎりぎりの60枚にするべきです。理由は、必要とするカードを引く確率を高める為です。デッキには同一のカードは4枚までしか入らず、かつ、一部のカードは1枚しか入れられません。また、同じ割合でランドを入れていても、デッキ枚数の少ない方が安定してランドを引くことができます。それを考えて、60枚ぴったしで構築しましょう。

次に、ランドの枚数です。どんなに少ないデッキでも20枚は必要です。複色の場合は1つの色につき最低でもその色が出るランドを8枚以上必要でしょう。
また、カラーレスのマナしか出ないランドを複数入れる時は、色をつけるカードを幾つか入れた方が良いです。この役目には後に述べるデッキの圧縮作用がある、Barbed Sextantが有効です。

あと、軽く使えるカード(0〜1マナ)でキャントリップ効果(次のアップキープで1枚カードを引ける)のあるものを入れることで、デッキの実質枚数を60枚から少なくできる、と言う考えがあります。これはデッキの圧縮というものです。これには、全くマナを必要としないUrza's Bauble、色変換するBarbed Sextant、ランド破壊への対処カードにもなるLodestone Baubleなどが主に使われます。


デッキコンセプト

デュエルの勝利条件には次の3つがあります。
1:相手のライフが0以下になる。
2:相手がライブラリーからカードが引けなくなる。
3:相手が10以上の毒カウンターを与えられる。
実際には1で決着がつくのがほとんどで、ときどき2を目的としたデッキがみうけられます。また、3に至ってはほとんどみかけられません。

また、相手も同じく、勝利条件を狙っていることも忘れてはなりません。自分の勝利条件を満たすと同時に、相手が勝利条件を満たすのに対しても対策を講じなければいけないのです。自分の勝利条件を満たすのを オフェンシブ・ファクター 、相手が勝利条件を満たすのを妨害するのを ディフェンシブ・ファクター とします。


オフェンシブ・ファクター

これには、 クリーチャーによる攻撃呪文による直接ダメージ があります。あと、 ライブラリ破壊 もあります。
そして、クリーチャーによる方法は、相手より早く、強力なクリーチャーを呼ぶことによって、実現されます。その方法として、コストの安いクリーチャーを大量に召喚することで相手を圧倒する ウイニー や、高速マナを使って巨大なクリーチャーを呼ぶ 高速出現 、フライングなどで相手にブロックされにくいクリーチャーにパワーを上げるエンチャントメントやインスタントを使用する 高速クリーチャー強化 、Animate DeadやDance of the Deadなどで、グレーブヤードからクリーチャーを呼び出す ネクロマンサー などがありあます。


ディフェンシブ・ファクター

これの直接的な方法は、相手がプレイしたカードを場から取り除く 除去 相手の呪文を無効化する カウンター などがあります。
また、相手から行動の自由を奪うと言う方法もあります。主なものに、StasisやWinter Orbなどで行動を妨げる アンタップ制限 と、呪文を唱えるのに必要な手札を奪う ハンドディストラクション 、ランドをなくしてしまう ランドディストラクション などがあります。


では、実際にはどのようなカードを使ってその目的を達成するか、述べていきます。

応用編へ


MTGのトップページへ

デュエリスト中島のホームページへ