日記(2004年2月)

過去の日記

仕事に関する愚痴は、情報関係の仕事に興味無い人は読み飛ばしてください。

22日(日)

今の仕事は本当に腹が立つ。
今回、作っているシステムは、百貨店さんの全般的な管理運営システムなのだが、請け負った会社の人達にとっては、今回のお客さん専用のシステムと言う訳で無かったりする。百貨店さん向けの汎用的なシステムとして構築し、他の百貨店さんに対しても少しだけ改造して売れるようにする目論見があるらしい。その為、必要以上に多機能に作ってあって、今回のお客さんだけでは赤字になるが、他の百貨店さんにも売る事で最終的に黒字にする計算でいるらしい。
そう言う事を考えている会社から、商品管理の部分の一部分を私のいる会社が請け負って作業をしているのだが、汎用的な百貨店さん向けシステムとしての仕様と、今回のお客さん向けの仕様との間で差が有り、その影響で作ったプログラムを何回も直す羽目になった。
1つの百貨店さんには○○店とか××店とか複数の店舗がある。各店舗の情報は1軒1軒に番号を振った表(テーブル)を作って管理する。また、沢山の商品を扱うから、こっちも1つ1つに番号を振った表(テーブル)を作って管理する。商品の情報には、百貨店全体で共通の情報もあれば、店舗ごとに違う情報もある。共通の情報は商品に割り振った番号だけで管理できるが、店舗ごとに違う情報は、商品の番号と店舗の番号を掛け合わせたた表(テーブル)を作って管理しないとならない。
最初、店舗のテーブルも商品のテーブルも店舗×商品のテーブルも別々の画面で登録し、1回の操作で1件分の情報を登録できる仕組みでプログラムを作った。どのテーブルも同じような操作で登録できる様に仕様を共通化することで使い手の負担を減らす事ができる。
が、店舗×商品のテーブルなどは、登録するのに(店舗の件数)×(商品の件数)回の操作が必要となり、面倒だと言う意見が出たらしく、商品のテーブルを操作する画面と店舗×商品のテーブルを操作する画面を統合し「1回の操作で商品のテーブルの商品1つの情報と、店舗×商品のテーブルの同じ商品で店舗違いの情報すべてを登録できる」よう修正した。開発の期間がないと言うことで、最初から作りなおすのではなく、別の仕様で作っていた画面を改造する形を取った。そうする事で作る時間は短くなるが、作りなおした場合と比べて実際に動かした場合の効率や、今後に修正や変更が入った場合の保守性が悪くなる。
この改造、私がやっていれば、もう少し保守性に気を使った作りをしていただろう。が、別の作業を抱えていた為、下請け会社の人が担当する事になり、結果として保守性の悪いコードとなってしまった。
その後、また仕様変更が入る。商品のテーブルも店舗×商品のテーブルも抱える情報が多く、統合した画面ってのは操作に難がある設計であった。その為、これでも使いにくいと言う意見がでた。さらに、今回のお客さんは「店舗が1つしかない」と言う話なので、商品のテーブルと店舗×商品のテーブルとを切り分ける意味がなくなった。そう言う訳で、今回のお客さん専用として「1回の操作で商品のテーブルの商品1つの情報と、同じ商品の指定した店舗1つに関する店舗×商品のテーブルの情報を登録できる」と言う画面を別に作る事となった。
やはり開発期間が無い、と言う事で、新規に作り直すのではなく、現状の画面を改造する事となった。もちろん、汎用的な仕様のために、複数の店舗を使う百貨店さん用の画面として現状の画面を残さないとならない。店舗が単独の今回のお客さん向けの画面と切り替えて使える仕様になった。
この改造もまた、私ではなく下請けの会社の人が担当する事になった。私が別の作業を抱えていた事もあるが、前に改造した人の方が細かく仕組みを知っている訳なので、当然の人選である。
そして、これで最終的な仕様だと思っていたら、そうは問屋が卸さなかった。
いつの間にか、今回のお客さんが複数の店舗を使う事になっていた。
そう、1つの店舗しか使わない前提で組まれていたプログラムでは色々と不具合を起こす。根本的な前提が崩れているプログラムを無理矢理にも改造して使えるようにしないとならなくなった。
しかも、今更になって店舗×商品のテーブルに登録する情報が微妙に変更される事になった。2度の大きな仕様変更を経て複雑怪奇な構造となったこのプログラムを動きを理解し、手を加えるのは並大抵の事ではできない。
そして、このプログラムの変更を手がけた下請け会社の人は、今は別の仕事をしている。不運な事にも、これらの修正を全て私が行わなければならなくなった。
この作業のせいで、シンプルコロシアム決勝に行けなくなってしまった。せっかく女神転生のPPを買って”主人公”(悪魔)まで用意したと言うのに...
まあ、今回の仕事、3月には稼動できる状態にしてテストし、4月からは実際に運用を開始するらしいけど、無理なんじゃない? それを強行すると、お客さんが倒産しかねない気がするよ。

さて、ここからアクエリ話。
新エキスパンション「ユニコーンの恋人」を購入しました。
45種類中35種類までがチャージを持ったキャラクター。残り10種類も補給線の関係するキャラクターで新しいデッキタイプを作るようなカードが入っていません。噂されていた、「▼・ドロー−1・ステルス」とか「シンプルスタイル対応の新カード」とか「アイコンの違う新しいドロー+1」が入っていなくて残念です。
巷で不評な「三段ゲー」の現状を打破するカードが入っている、らしいのですが、それらしきカードが見当たりません。白はスチューデントを持ったキャラクターが増え、赤も巫女を持ったキャラクターが増え、(以下略)で3段以外が強化されて相対的に3段が弱くなったとは言えません。逆に、緑以外は三段ブレイクの有る分類が優遇されているかのような強化っぷりです。それに、真由美も美晴もアシュレイもキャラクターには直接関係ない能力を持っています。エフェクトが無効のキャラクターに関しても、ブレイクしてしまえばそのアビリティは消えるから意味がありません。レイナは、バトル以外のダメージを受けないキャラクターが増えたので、若干は使いにくくなったかも知れません。
まあ、パッとリストを見ると、「バトル以外のダメージを受けない」or「エフェクトの効果を受けない」+チャージ1のキャラクターが増えた事でステラが弱体化したように見えます。3段目のエフェクトによってファクターとパワーカードが一掃されなくなった訳ですから。もしかして、3段=ステラと言う認識なのでしょうか?
それと、実際問題として、デッキにステラのエフェクトで焼かれないキャラクターを入れたとしても、3段が出てしまった後では、焼け石に水です。これは、ステラがメタの中心となったコロ10予選の時期に私が試して出した結論です。
さらに悪い事に、青で「エフェクトの効果を受けない」+チャージ1のキャラクターってのが『魔女っ娘』でして、ステラの分類であるミスティックを持っています。ステラのエフェクトで焼けないだけでなく、アシュタルテーのエフェクトでブレイクを妨害できないキャラクターを得てしまいました(あと、メカィアーリスでも焼けませんね)。しかも、魔女っ娘が持っているもう1つの分類はタレントです。アポストルが使いやすくなっています。GP予選では魔女っ娘を4積みしたステラ3段が大量に発生するのが目に浮かびます。
以上をみると、「ユニコーンの恋人」で最も強化されたのはステラ3段デッキのような気がしてなりません。魔女っ娘がなければ、もう少し違った見方が出来たかも知れません。実用度の高いカードをレアにして人気絵師に描かせるのは勘弁してください。

で、実は魔女っ娘に関しては、別の観点からも、かなり不満があります。
『魔女っ娘』って単語の響きから連想されるイメージと実際のカードイラストにかなり開きがあると思うんですよ。あれでは『魔女っ姑』ですよ。絵自体は悪くないんだけどね。
同じ青のレアには『ぐるぐるめがね』『傘天使』があります。絵師をどちらかと入れ替えた方が良かった気がします。逆にいうと、私が『魔女っ娘』に悪印象を受けるのは、コンプリートファイルを作った際に横に並ぶ篤見唯子さんの絵やさがのあおいさんの絵と比べてしまうからなのかもしれません。カード名だけで、変な期待を過剰に寄せていただけと言われれば反論できないのですが。あと、「坊主憎ければ袈裟まで憎い」って奴かもしれません。余談だけど、青が基調のカードはゴールドカードになっても映えない気がする。
と言うか『傘天使』が超萌えです。投げつけてください。

ちなみに、3月は仕事の関係で盛岡へ長期出張するかも知れません。近くに住んでいるアクエリプレイヤーの方と交流が出来るといいなぁ。


11日(水)

今の仕事は本当に腹が立つ。
今日も出張です。
出張先でやっている作業を分かりやすく説明すると、こんな感じになります。朝から昼過ぎくらいまでは、一生懸命に地面へ穴を掘る。で、夕方から、掘った穴を何もせず埋めて元にも戻す。これを毎日、穴を掘る場所を変えて行う、って感じです。
頼むから今更、仕様を変えないでくれ〜。

少し昔話をします。
ある予選で対戦した相手の話です。
その人はイヤホンをしていました。
でも私は補聴器か何かだと思って気にせずに対戦しました。
が、対戦中にトラブルとなってジャッジを呼ぶ結果になりました。何があったかと言うと、こちらのレスポンスを無視してプレイを進められたのです。
で、その人はイヤホンで音楽を聞きながらプレイして事を後で知りました。そんな事をしているから、相手の宣言を聞き逃すのも当然です。
私は、試合中にイヤホンをつけている時点で、音楽を聴きながらプレイしているなんて思いもしませんでした。
まさに「厨房は想像の斜め上で宙返りをしている」という奴です。

私がジャッジしている場所では、音楽を聞きながらのプレイは禁止です。余計なトラブルを未然に防ぐためです。
もっとも、マナーとかイカサマの可能性とか考えれば、そんな行為は許されないのですがね。


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