日記(2005年2月)

過去の日記
17日(木)

Lyceeのオフィシャルサイトで3月から予選の始るリセ・グランプリの試合形式についてのアンケートが始っていた。1本先取にするか2本先取にするかと言う質問と、それぞれの形式での1試合の制限時間はどのくらいが良いかと言う質問だ。
Lyceeは、発売前から公認大会ガイドラインなるものを公表しており、ここで「2本先取を推奨」としており、サイドボードのシステムも併記されていた。
発売前の冊子「Lycee Generation」には、2005年内に開催させるイベントが示されたいた。競技性の強いリセ・グランプリと、カジュアルな内容のリセ・コミュニケーションと言う対比が存在している。だから、リセ・グランプリがガイドラインが推奨している試合形式を取らないなんて、発売前には想像できない話。
ガイドラインの内容をLyceeを始めるかの判断材料にした自分としては、今更リセ・グランプリを1本先取になんかされると『騙された』気分になる。

アクエリなどの、MtGの後を追って発表された国産TCGは、MtGとの差別化をはかる為に1本勝負の大会形式を採用した。2本勝負のMtGだと大会に出ると丸1日を費やすのに対し、1本勝負だと大会の拘束時間が短い。また、サイドボーディングの技術は、普段のフリープレーでは研けないものなので、慣れる事ができない人も多く、嫌っている人も存在する。
Lyceeの場合、1本勝負の国産TCGが先行してるんだから、差別化をはかる為に2本先取を徹底した方が良いのではないだろうか?


15日(火)

Lyceeの評価。
ブロッコリーのイベントに対するサポートがアクエリ並であり、キャラクター性はアクエリよりも高い。よって、メジャーなTCGとして定着する可能性が高い。私は、手を出す価値があると判断している。回りのTCG仲間も、数多く手を出している。
ただ、ゲーム性はアクエリより高いかは判断しかねる。「他のゲームとは異なる斬新なシステム」(=Lyceeオリジナルの特色)ではなく「無意味に他のゲームと差別化を計っただけのルール」(=やっかいな参入障壁)が目立つ。
だから、アクエリを辞めて、Lyceeに専念するまでの価値はないように感じている。
そんな風情。

P.S. にしむーに対する私信。
この日記を見たら、メッセのアドレスを連絡してくれ。


12日(土)

今日はおもちゃのさいとうさんでLyceeの初心者講習会があった。
講師の方は、ブロッコリーでTCG担当をしている人が来てくれた。
実施方法もアクエリにおける店舗での初心者講習会と同じやり方だった。
説明すると、まず、全くの初心者と(悪く言えばプロモ目的の)経験者を完全に切り分ける。初心者にはルールの説明を行った後に、貸し出したデッキで互いに対戦をしてもらう。経験者はフリープレーをしてもらい、出た質問に答える。こんな形式であった。
この形式だと、初心者講習会を経験者が「荒らす」事はなくなる。全くの初心者が、経験者による初心者講習会「荒らし」を嫌って講習会への参加を躊躇う話を目にした事があるが、このブロッコリーの手法なら、そんな心配は無い。
一応、私の周りのプレーヤーは、ガチな雪月コントロールや宙単・日単速攻なんかを使って初心者を萎えさせては今後の発展に響くので、「空気を読んだ」デッキを用意していた。が、今回のLyceeの初心者講習会も、アクエリの初心者講習会と同様にブロッコリーの手法で開催されたので、「空気を読んだ」デッキは無用の長物となった。

さて、経験者が挙げた質問に対する講師の対応だが、これも素晴らしい対応だった。まず、既存のQ&Aを全て印刷して会場に持ってきていた。さらに、講師の手に余る質問が出た場合は、電話で確認して回答してくれた。これだけで満足していたら、家に帰ってさらに驚いた。OHPでQ&Aが更新されていて、おもちゃのさいとうさんの初心者講習会で挙がった質問が、これに含まれていたのだ。察するに、他の質問は、他の初心者講習会で挙がった質問であろう。
だた、1つ気になったのは(初心者講習会とは関係無いが)更新されたQ&Aの新着の表示を見るに、データの正規化が行われていない事。今の時期は拙速にQ&Aを出していけば良いが、今後、新規エキスパンションで新カードが加わった時や、逆転裁定が発生した時などに、手違いや修正漏れで矛盾するQ&Aが発生する可能性が高くなる。これは、サポートの問題ではなく、あくまでQ&A検索システムにおけるデータ構造の問題であるので勘違いのなきように(この手の仕事してるんで気になるんですよ)。

閑話休題。
講師の人は参加者に対し、甲府地域のTCG事情や、他にどんなTCGをプレイしていたか、などを尋ねていた。
他にも、サプライ商品を作るとしたらどんな物が需要あるか、などと言う話も尋ねてきた。「SP加工のカードを入れても反らない、不透明じゃないスリーブ。Lyceeのカードは他のTCGより縦が長いのでそれにも配慮したもの」「デッキケースを何個かまとめて収納して持ち運べる箱」などの意見が挙がっていた。
アクエリのプレーヤーが多かったので、当然、アクエリの話にもなった。「すぎやま現象さんは人気あるのか?」って話が挙がったので、今後のエキスパンションでメインビジュアルに据えられる可能性があるのだろうか? そうだとするとファンとして嬉しい。
また、SageII移行時に辞めた人は何が原因だったか?と言う趣旨の質問もあった。これに関しては、近い将来にSagaIII移行が発生する事を示唆しているように感じた。

そういう訳で、おもちゃのさいとうさんでの初心者講習会は満足できる内容に終わったと思う。終了後、お店の人が常連の人に「今日の講習会を評価して点を付けるなら何点?」って尋ねた。私は「減点する材料が無い」と答えた。みんな似たような評価だった。


8日(火)

アクエリ「レアゲー」化の傍証。
今までに開かれた公式大会の優勝デッキで使用されているレア・RP・EP(=コモン・アンコモンで供給されていないカード)の数を数えたものをまとめてみた。再録・ルール変更などでコモン・アンコモンで供給されるようになったカードは、その次点で供給されているかで判断している(例えば、聞仲はタウロス&ビスケスの発売前はレア扱いで、発売後はアンコモン扱い。また、SagaII時代のテレパシーはTCOCのサバト9までレア扱い、初代日本王者決定戦ではアンコモン扱い)。
SagaI時代はフリースタイルのデッキを、SagaII時代はスタンダードのデッキのみ。

表記は「大会名:枚数(当時の最新エキスパンション)デッキカラー」である。

コロ2:14枚 (覚醒)B
コロ3:9枚 (ジェミニ)Gwru
GP:18枚 (ジェミニ)BG
BT:4枚 (レオ)R
サバト1:18枚 (レオ)B
コロ4:5枚 (レオ)BGr
コロ5:15枚 (レオ)W
コロ6:9枚 (レオ)W
サバト2:15枚 (スコルピオ)B
サバト2:26枚 (スコルピオ)UR
サバト2:18枚 (スコルピオ)W
GP:13枚 (スコルピオ)W
BT:10枚 (ヴァルゴ)G
コロ7:5枚 (ライブラ)UG
サバト4:8枚 (ライブラ)UG
サバト4:14枚 (ライブラ)WR
サバト4:8枚 (ライブラ)GU
サバト4:23枚 (ライブラ)R
GP:14枚 (カプリコン)B
BT:11枚 (カプリコン)GU
CC:16枚 (カプリコン)W
戦国:17枚 (カプリコン)GR

コロ8.5:9枚 (SagaII)U
コロ9:10枚 (SagaII)U
サバト6:14枚 (SagaII)YU
サバト6:12枚 (SagaII)YU
サバト6:13枚 (SagaII)RG
統一王者:8枚 (SagaII)W
TC:11枚 (SagaII)U
TC:19枚 (SagaII)YU
GP:30枚 (SagaII)RU
サバト7:20枚 (SagaII)YU
サバト7:14枚 (SagaII)U
サバト7:15枚 (SagaII)U
ランブル:20枚 (タウロス)RU
ダブルス:14枚 (タウロス)WU
ダブルス:20枚 (タウロス)UY
サバト8:19枚 (タウロス)W
サバト8:26枚 (タウロス)R
サバト8:16枚 (タウロス)W
ランブル:15枚 (タウロス)Y
戦国:17枚 (ビスケス)W
CC:25枚 (ビスケス)Ug
コロ10:17枚 (ビスケス)GR
GP:23枚 (ビスケス)W
BT北海道:26枚 (アリエス)RG
BT東北:29枚 (アリエス)RU
BT中国:24枚 (アリエス)GU
BT九州:19枚 (アリエス)U
BT名古屋:19枚 (アリエス)GR
BT大阪:20枚 (アリエス)W
BT信越:23枚 (アリエス)WU
BT関東:16枚 (アリエス)RU
BT:27枚 (アリエス)U
サバト10:22枚 (アリエス)RU
サバト10:25枚 (アリエス)RU
サバト10:21枚 (アリエス)W
CC:25枚 (アリエス)RU
サバト9:16枚 (サジタリウス)W
サバト9:20枚 (サジタリウス)W
サバト9:24枚 (サジタリウス)YU
サバト9:21枚 (サジタリウス)W
サバト9:22枚 (サジタリウス)W
KoK:11枚 (サジタリウス)Y
日本王者:20枚 (サジタリウス)W

SagaI時代のデッキレシピが以外に少ない。特にオフィシャルサイトに載っていないものが多い。俺のインセプデッキ(レアとRPが11枚)とか、らをーさんのインセプデッキ(レアとRPが5枚)とか。

現段階で平均を算出してみる。
 SagaI時代は全体で13.2枚。
 SagaII時代の今までの全平均は19.0枚。
SagaII時代をエキスパンション毎に区切って平均を算出すると、
  SagaIIが14.6枚、
  タウロスが18.6枚、
  ビスケスが20.5枚、
  アリエスが22.8枚、
  サジタリウスが19.1枚
である。

一応、言っておくと、俺自身はどの優勝デッキも作れるだけの資産は持っている。
そこまでの投資をした身から言いたい事があるとすれば、以下の通り。
「レアゲー」化が既存ユーザの引退を促し、新規参入者の定着を阻害しているなら、長期的にはユーザが減る。ユーザが減るなら、遊べる機会が減る訳だから、今までの投資を見直さないとならないだろう。



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